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2007年08月12日(日)

[アニメ » その他] とことん!押井守 第六夜

押井祭り最終夜。

ゲストの岡田さんの余りの変わりように衝撃とショックが・・・。 この前の夜話の時より更に痩せてメガネも掛けたりまさに別人。マジ病気なんじゃないかと心配してしまう・・・。

アメリカザリガニはボンバーマンジェッターズに声優として出てたよね。それにしてもこんなに濃いヲタだったとは。 イラストもうめぇな。 そしてラムの中の人の平野文さんも。若干声は老けたけど確かにラムの声。今でも出せるってのは凄い。 そして現場サイドから演出の西村純二さんゲストで内輪話が興味深かった。

演出メモのみですぐ絵コンテに取りかかり脚本は存在せず試写で関係者あけてびっくりとか 友引高校の2階3階変化におけるカット至上主義話とかしのぶが彷徨ってるシーンでのそれを見守る男は押井さん自身だったとか 温泉マークとサクラさんの声優の力量が試された回る喫茶店とかそのシーンの作画の大変さとか ラムの責任取ってねの二重の意味とか コンビニで買い物した後トラックを運転していたのは誰だとか 校内のエッシャー風シーンでの山下作画パワーとか・・・。生放送だからそういった緊迫感もあって余計面白かったなぁ。

そして西村さんのこの業界に沢山の人を招き入れてしまった蟻地獄のような作品というオチが付いたところで映画へ。

映画終わった後の延長戦では我らがマエストロ氷川さんの登場が嬉しい。 しかし西村さんや平野さんの注釈付き映画鑑賞とは羨ましいなぁ・・・。

この作品も何度となく見た。確かに岡田さんの言うとおり押井作品の最高傑作だろうかな。

好きなシーンとかそれこそ挙げたら切り無いけど、

面倒とあたるがジープで夜の友引町を巡ってひんやりした静けさの中に突如現るマネキンやチンドン屋に背筋も凍るような表情で驚くシーンとかメガネらが電車で帰ろうとしてもまた帰ってくる時の町の寂寥感とか、 しのぶさんを面倒がジープで送る時の運転手の無表情っぷりとか、 ここら辺の雨降る深夜に周囲の異変に気付き始め狼狽しもがき出すみんなってのがこの映画で特に好きだな。

あと荒廃していく友引町でコンビニでしこたま食い物買ったり海辺でみんなでラーメン食ったりとか野外で映画見たり あたる母大奮戦でみんなの料理作ったりとか自由気ままに各々生きてるとこも良いよなぁ。

押井監督すみません・・・。寝てしまいました・・・。 俺にはまだ早すぎたようです・・・。

録画予約しとく前に寝ちゃったんでイノセンスも見れず。 だけどまぁ攻殻は特に好きじゃないからいいか。 最後のスタジオトーク見れなかったのは悔いが残るけど。

そうゆう訳で七夜にも渡った「とことん!押井守」祭りも終了。 ダロスの寸止めや脚本のみだからという理由で人狼やってくれなかった不満はあるものの十楽しかった。 特にインタビューは作品の理解を深める上でとても役に立ったしスタジオトークも面白かったしで大満足。 またNHKさんにはこうゆう無茶な企画をお願いしたいね。

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2007年08月11日(土)

[アニメ » その他] とことん!押井守 第六夜

残すところあと一夜の押井祭り第六夜。

OVAは初見。 内容はともかく 遊馬が麺をおかずにコロッケや卵やらお稲荷さんをバカ食いしてたとこが威勢良くて痛快だったな~。 あと6話最後のあの顔には笑ったw。

いつも通り押井さんのインタビューを掻い摘んで。

ヘッドギアはメーカー側に会社作れと言われて作った。 成功しなければメンバー5人の運命は変わってて一番得したのはボク自身。

ガンダムとは違うちゃんとした工業・兵器としてロボットを可能にする突っ込まれない世界観として納得出来るロボットものをやりたかった。 レイバーはパソコンと一緒でパイロットはソフト、レイバーはハードウェアでありそういった関わりあいで新しいロボットものとしてのテーマが出来るんではないか。

当初思い描いていたロボデザインはがらくたっぽいイメージ。 最もロボと関わる人間は整備士でそいつらがよってたかってメンテしたりそれをどうにかするのがテーマだった。

キャラ的にイメージが合ったのは後藤と南雲。 若い隊員達の群像劇で事件を描くんでなくTVドラマ的に彼らの日常を描く。

うる星の連中を幾つか歳を食わせて特車二課の世界観に放り込んでみる。 大人になりきれないオチこぼれの警官達の長い長い夏休みの物語がイメージ。 都市の記憶があり遊び場であり向こうには都心がある埋め立て地。これほど東京的な東京はなく不便な立地で何かしら不足があるからこそドラマが起こる。

5,6話のクーデター話はその後があるか分からないし売れるか分からないからやりたいことをやった。 このシリーズはどこまで世界観を広げられドラマに耐えれるか真面目にやれるかふざけれるか全部が番外編にした。

アニメファンは祭りを求めてるけど当時それに見合う物がなくタイムリーだった側面もある。

間に挟まれた関係者が語るパトレイバー話では特に出渕さんのぶっちゃけトークが面白かったな。 パロネタの話とかおまえが言うなって感じだったけどw。 他にも6話を1本1000万で作ったとか押井さんらはノーギャラで作ったとか映画「けんかえれじい」のパロ話とか 押井さんがTVシリーズ作ってくれず裏切られたとかロケハンの時の偽の許可申請書とか。


劇場版は既に何度も見たし流石に5時近くまで起きてられないんで押井さんのインタビューのみ録画予約しといた。

OVAは絵作りにタッチしなかったから不満だったが映画にはやりたい事がみつかったから参加。 主人公の泉野明からノアの箱船を連想し東京湾に浮かぶ箱船を舞台とする発想が浮かんだ。 東京自身を描きたかった。

映画とは世界観とドラマとキャラの3つに尽きてそれらを絵にした場合構造としてどう収まるかを考える。 ディテールなくして映画にならず自分の脚で歩き回るロケハン作業の果てに妄想が説得力を持つ。 現実から妄想を実体化するそういった方法が確立した作品。

作品のテーマを実体化した視覚的なものを用意し現実の取材によって妄想のディテールを獲得、それらを統合する場としてのレイアウト。 そういったことをロスなく作り出せてナビゲーションするのが監督の仕事。 この方法論さえ守れば商業監督としてやっていける自信をもった。

ビューティフル・ドリーマーや天使のたまごでやってきた事を抱えたままみんなが喜べる方法論を見いだした。

1本目はアクション+α、2本目はアクションですらないポリティカルフィクションなドキュメンタリータッチ映画。 キャラと客に距離を作り予感とか予兆とか緊迫感とかで映画の緊張感を支えた。 湾岸戦争で久しぶりに世界が戦争一色になり戦争を描く良い機会だった。 ベトナム戦争とは違うイメージの戦争。モニターの向こうでしか戦争がない。

東京で戦争の匂う風景を探し一番取材した作品。 現実の風景の中に妄想を見つけ出したり妄想と現実を二重写しにしながら取材。 日常の風景の向こうに戦争が透けて見える構造をどう求めるか。 良い建築とは空爆して様になる場所。

人間の空間と時間の認識が一転する瞬間が戦争そのもので時間を凍結する行為自体が戦争 そういった事を映画として面白可笑しくやりたかった。 本来は若い主人公らが戒厳令下を自転車で走り回る映画になる予定だったけど2時間半コースになるから諦めた。 戒厳令下の時間が凍結され時間が引き延ばされた妙に平和な時間というのは上手くやれた 戦闘のない戦争映画の方が戦争の激しさが明快になる。戦争そのもののイメージをダブらせたくなかった。

後藤は正義の人だが自身は荒川に一番共感しててどちらの側にも立たない面白い男だと相当気に入った。 南雲の因縁話を銜えて映画を多少マイルドにした。 戦争映画だけでなく南雲の映画にならないといけない。結果大人な映画になった。

警察ものを延々とやってきたけど警察が特に好きというわけではなく彼らを通じて犯罪者を描いてきたにすぎない。 警官を通して悪意を持って現実の東京に挑もうとするものたちをどう描くか。ボクにとってのそれがパトレイバーのテーマでありそれを完結出来た作品。


次回はビューティフル・ドリーマーとアヴァロンとイノセンスでグランドフィナーレ。

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2007年08月10日(金)

[アニメ » その他] とことん!押井守 第五夜

まだまだ続く押井祭り第五夜。

まず天野キャラがイラストテイストを残してそのまんまアニメとして動いてる事に驚かされる。 髪の毛1本1本の動きも細かくて陰影を付けた幻想的な絵作りに見惚れてしまう。 どこか絵画的な雰囲気が小林さんの情感豊かな美術の素晴らしさもあってちょっとしたアートだったなぁ。

内容の方はノアの箱船をモチーフとした卵を巡る少女と兵士の物語って感じなんだろうか。 台詞が少ない事もあってかなり難解だ・・・。

シーン的には少女が卵をスカートの中に隠すとことか巨大魚の影を兵士が銛で襲う場面とか 翼竜発見シーンとかベッドでの長回しとか巨大建造物浮上シーンとか見応えあったかな。


キャラやストーリーに依存せず表現すること自体がテーマ。 聖書などにある神話を捏造する。 映画としてみた場合分からないのが自然な反応で何が言いたいのかを離れても映画として成立するんではないかアニメはそれだけの力があると確信していた。

全ての物語が終わった後の世界の物語。それを実現するためにどれだけ緻密に作り上げるかに全てが掛かる。 キャラをどれだけ表現するか。カット毎にそういったテーマを積み重ねていく。

美術監督の小林さんのお陰でレイアウトの力を手にした。 いかにレイアウトの持ってる力が凄まじいかを学んだ。 これ以降レイアウトを演出の芯に置くようになりパトレイバー以降それを積み重ねていった。

反響は95%以上が難解過ぎて分からない。ただそれは構わない。 人は映画を見終わった後の感想を言葉にすると安心する。 言葉を用意することをせず作品に隙間を空け完成度を下げた。 何言われても応えなかったけど仕事がこれ以降さっぱり来なくなったのは参った。 パトレイバーではみんなでハッピーになる事をテーマにした。

ぴえろからの打診で企画を出して無理を承知で2本同時にやった。 裏うる星やつらといった内容でラムが詐欺師だったらどうなるか。 ある家族の破壊者、血縁のアナーキストの麻呂子が突然訪れて家族が崩壊する様を新劇のスタイルでやった。 SF的なものは最小限にし言葉だけで突破した。言い張ればそれでいい。

元々演劇は好きで舞台上でドラマをやったら面白いんではないかアニメの中に方法論として組み入れたら面白いんではないか。 単なる思いつきだったがボクは面白かったし声優陣らも滅茶苦茶面白がってた。

演出で支えきり仕掛けは全て上手くいった。 参加したアニメーターは変で面白い連中ばかりだった。 特にうつのみやさとるは変わったアニメーターでよく働いててレイアウト・原画のみならず動画のチェックまでやって彼無しには作品は成立せず。 アニメ雑誌の取材でほんとにこのキャラでやるんですか真面目にやれと言われたぐらい変わったキャラ。 美形というものじゃないがボクは好き。

現場は演出家に任せボクは千葉繁と川井憲次とで音楽作りに専念しこれはとにかく楽しかった。 チンドン屋風からフルオケ風まで何でもありでどれだけ笑えるかテーマに作っていった。 音響監督として千葉の初めての仕事で息もあって面白かった。彼が一番やりたかった内容で御先祖に関しては適任だった。

全員がハッピーになるテーマを存分に楽しんだ。苦労はしたがそれは楽しい苦労だった。


次回はパトレイバーOVAと劇場版パトレイバー。 これはまぁ見なくていいかな。

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2007年08月09日(木)

[アニメ » その他] とことん!押井守 第四夜

押井祭り第四夜。 いやぁマジでこんなに面白い企画になるとは。 NHKには是非、とことん!富野由悠季やとことん!細田守やとことん!庵野秀明やとことん!佐藤順一とかやって貰いたい。

オンリー・ユーは以前BSで2度ぐらいみたんでまぁ今更感想もなく。 ハンマーでの殴りあいやイケメン大脱走はいつ見ても絵的に面白い。

確かにインタビューの通りTV的でありファンサービス的な映画だったなぁと思う。 やはり押井色濃厚なビューティフルドリーマーが断然好きだ。


映画を公開する事が最大目標だった。 大概の監督のデビュー作は客観性が持てず失敗するがオンリーユーもその典型。 逆に成功した場合の後々の不幸の方がたちが悪い。

オンリー・ユーは自分なりの映画になってなくあくまでもTVの拡大版。 リッチな作りだがTVと変わらず映画との決定的な違いを実現出来ずそれは相当悩んだ。 要するにイベントムービー的でファンの為の作品だった。 全ての売れる要素が揃ってたのが逆に駄目だった。そうゆうのは概ね失敗する 実質4ヶ月で作ってスタッフは倒れるまで頑張ったけどできあがりのイメージは違う。

あたるとラムのラブストーリーはお互い長い付き合いの為成立しない。 二人の間に挟むボリュームを増やしインフレな艦隊決戦とか余計なものを一杯入れた。 個々のシュチュエーションはギャグのためのギャグでそれ自体間で挟んだ何かでしかなくボリュームを増やしたところで設計が何もない。 美味しい団子を一個一個串に刺しても映画にならない。

初号試写が終わり師匠の鳥海監督から勢いがあって楽しかったと言われた。 最初に第一声を発した人間の一声で流れが決まり良かったと言われるとそうゆう風な空気になってしまう。 その流れを作ってくれた鳥海監督には未だに感謝してる。 自身駄目なのが一番よく分かってたから師匠に救われた。

特定の誰かのパトスを感じられないものはどんなに出来が良くても映画じゃない。 伝えたい事が感じられないと映画じゃなく特定の個人の顔が見えないといけない。 監督は誰に何と言われようとやりたい事をやらないといけない。 周囲の説得に耐えて作ったものだけが映画であり映画作りとは基本的にスタッフや客を説得するもの。 非難囂々になろうが監督が映画に責任を持ちとにかく「映画」に仕上げる。 自分が信じられるものだけ描く。

映画監督として第一作なのでオンリーユーは特別な作品であり続ける。芸はなかったが思い切りと勢いはあって若かったからやれた。


世界観を逸脱しても自分が描きたかったものだけを作った。

話としてひらめいたのはTVシリーズの第101話のあたるの母話。 作業としてはやる気も十分あり現場も応えてくれたし自分の願望を描くのだから楽しくて仕方なかった。

映画は妄想を形にすることであり自分にとって妄想とは現実と同じかそれ以上に信じられるもの。映画はそうゆうものだと自覚した。 高校の頃から妄想し続け思い描いた世界、人の居ない町や夜の電車の不思議な雰囲気などのシュチュエーションを総動員した。 あとは映画の落としどころさえ考えればよくて作ることにおいては失敗するわけがない。 公開してウケれば万々歳、コケたら責任取ろうと思ったが結果はオンリー・ユーと同じ成績。

好きにやっていいんだと世の中舐めてしまいイケイケドンドンになったがそれは大間違いだった。


次回の目玉は「天使のたまご」。これは必ず見る。 ムシウタとバッカーノと思い切り被るんでこちらはBS内蔵ビデオの方で録画だな。

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2007年08月08日(水)

[アニメ » その他] とことん!押井守 第三夜

押井祭り第三夜。 今回はうる星やつらTVシリーズの人気回の投票結果から上位4本を放映。

その中ではこの回が押井節全開で一番面白く見れたな。 前々から噂で凄いとは聞いてたけどここまでぶっ飛んでたとは。こんなベタなサブタイからは流石に想像付かないわこれは。 当時に2chとかあったらスレが阿鼻叫喚どころじゃない状態だったろうなw。

自分が誰でここは何処なのか。虚構と虚構が錯綜し醒める事のない夢。 ビューティフル・ドリーマーの土台となった回なんだろうか。 メインがあたるやラムじゃなく敢えてあたる母ってのが押井さんのセンスを感じるな。 投げっぱなしなオチも突き放した感があって良い。


以下はいつものようにインタビューを掻い摘んで。しかし罵詈雑言が一時間入ったカセットとかカッター入り封筒とか正気じゃないな。 今のようなネット上で意見交換の場が無かったから直接行動に出ざるおえなかったんだろうけどしかしカッター入りとかもはや脅迫まがいの犯罪。 こんな過激ぶりに比べるとブログ炎上とか可愛いもんだ。

原作は面白いと思ったが気に入りはしなかった。 ラムには女の願望が強く出てる。 恋人同士では対等でも結婚してしまえば誰かの奥さんでしかない。 あたるとラムの関係は本当の恋人にならない事で成立しててなった時点で完結。 だから上手くいきそうになると浮気と邪魔がはいる。 レーゾン・デートル(存在意義)男が愛してると言えばその言葉から女は逃れず拒否すれば関係は終わり受け入れれば彼のものになるしかない 延々とすれ違うドラマがこの作品の本質。 ただそれは女のロジックで男の監督がそれをやるとモチベーションがあがらない。

演出になった以上は多少問題があってもそれは後から考えればよくとにかく監督としてシリーズをコントロールしたかった。まず初めてみること。

女のロジックで貫かれたドラマをどう演出するかでもがいていてやりながら考えキャラも手探り状態。 反応は良く言えば賛否両論ではっきりいえば袋叩きで高橋留美子ファンの90%以上が敵で非難囂々の嵐。 脅迫状や罵詈雑言が1時間詰まったカセットやカッターで縁取りされた手紙が毎日来たが基本的にそれは無視して自分がやりたいようにやった。 最初の2クールは周りから原作と違いすぎるもっとファンタスティックにと言われて相当揉めてた。 自分のやり方はあまりにパワフルで暴力的過ぎた。なぜなら女ロジックにもがいてたので過剰になり戦闘的にならざるえなかった。

展開期はあたるとラムのクリスマスの話の第10回第19「ときめきの聖夜」(前編)・第20話(後編)。 そうゆうつもりがなくサラッと何となくやって演出的に試してみただけだったが意外にもそれが大受けした。 要するにそうゆうことか、甘酸っぱいことをやれば喜ばれる、こんな事で良かったのかそうだったのと。 本当はドタバタをやるつもりだけだったが何も考えずフッと力抜けてやりたい事やった瞬間に何かに触れた。

ただその路線では破滅しあっという間に終わる。相思相愛カップルは描きようがない。 客の望むことは分かったけどそれを実践してしまうとシリーズが破滅する。


放送から半年経って何でもやれると噂を聞きつけ色々な暴れたいアニメーターが集まってきた。 これは良かった事で作品にバラエティさが出てアニメとして表現の幅が出た。 彼らにはやりたいようにさせて毎回何が出てくるか分からない面白さが出てきてお陰で後半は演出で考え込む状況じゃなくなった。

ある回はパニック映画だったりと話数毎に映画の種類を変えた。 昔見た記憶の映画を混ぜ合わせて見立てで作る事によりキャラが色々な側面を演じ始めた。 同じキャラだけど色々な役を演じさせこれまで語られてなかったキャラにスポットを当てた。 あたる母は面白い女だと思い普通の主婦で何か出来ないかと思い作ったのが第78回第101話 「みじめ! 愛とさすらいの母!?」。 これは二度目のエポックだったが当然怒られてしまい不条理物としてやりすぎたが当時としては面白ければなんでもいいと思いやった。 呼び出し喰らい怒られ二度とやるな話の辻妻は合わせろと言われた。 これを上手くやると違うものが出来るかもと映画に持ち越された。 TVシリーズとしてはあれが限界で表現を緻密にする以外にインパクト持ちようがなくやるとすれば映画。

メガネは監督にとって一番都合のいい便利なキャラでラムのファンでありあたるのように背負ってるものが無いフリーなキャラで何でも出来た。 出来合のキャラじゃないから自由にやれてメガネに目を付けたのが一つの突破口になった。 パワフル表現するうえでのメガネ。

最初は只のピエロみたいな男と思ってたあたるはもしかしてこいつは利口なんではと思い段々好きになった。 あたるはラムを嫌いじゃない独占される事を嫌っててどこまでが本気の浮気かでその辺のバランスを探ってんではないか。実はかなり出来てる男なんではないかと想像。 メガネらのシンプルで分かりやすいキャラと違いあたるは以外と得体の知れないとこがあると考えそう思うようになってから面白くなってきた

次回は映画「うる星やつら オンリー・ユー」。 これはまぁパスかな。

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2007年08月07日(火)

[アニメ » その他] とことん!押井守 第二夜

今夜も続く押井祭り。

古き良き野球アニメって感じだなぁ。 ツン入った女の子が可愛くて良かった。 レギュラーキャラなんだろうけどこの頃から後の押井作品には欠かせない 犬が居たりキャストに千葉繁さんが居たりしてこの頃から縁があったんだなぁと。

ほんとの最初の仕事で気合いも入り夢もあった。 カメラアングルやカットの重ね方で野球シーンをいかにテンポよく見せるか見せ場を絵コンテ上で工夫。 女をどう魅力的に見せるかを自分で絵を描くわけじゃないからイメージした表現が出来ずに参った。 でも良い作監に協力して貰えて絵的に当時としては納得出来た。 ヒロインは自分の好みが一番出やすい。 気が強く他人に容赦しない自分にも厳しく客観性に欠ける女の子像は現在でもその好みは余り変わっていない。

あ~押井さん抜きにしてもこれは作品自体が懐かしいわ。 子供時分に再放送で見てたっけ。 敵味方のアベコベっぷり、お約束の数々、メカのユニークさ、ブタ、最後のキノコ雲といいこのシリーズのノリはほんと好きだったなぁ。 この回も弾けたギャグが楽しく他の回ももっと見たいと思わせられる出来映えだった。

ギャグさえ面白ければ何やってもいいシリーズでそうゆうのは好き。 人を笑わせるギャグは自分で考えてる以上に面白く快感。 周りからギャグ上手いからギャグへいけそっち向いてるよと言われた。 人を笑わせる快感が分かり冗談を形にして色々な人に喜んで貰えるのが分かった。 今でも楽しませる事を考え仕事する上でこの要素がなかったら仕事にならない。 自分のギャグセンスはそのままではアニメには向かずテンポが合わない。 シリアス展開で外したり笑わす。 当時のTVシリーズの技術は粘る情感の出る芝居は出来なくてポンと絵がとんでしまう。 一発的なバカな事をやればやるほどアニメ的には正解だけど自分の考えてるギャグとは違う。

楽しみにしてたのにいざ見たら2部までかよ! 「今、ダロスが奇怪な動きをし始めた」「ブ~ン」のところで寸止めという何という中途半端さ。 続きはDVD買ってねという新手のバイダイビジュアルの宣伝か?

第1部はこちらも押井色が弱くて普通のSFロボアニメ見てる感じ。 そういった辺りは終わってからのインタビューでなるほどなぁと思った。

淡々とした展開だったけどゲリラ襲撃シーンの戦闘機と削岩機とのアクション以降は流石に盛り上がったな。 エフェクトが特に良かった。

第2部は冒頭から押井節。こちらでは自分の色が存分に出ててパトレイバーぽい雰囲気だ。

そして目玉はゲリラvs統括軍とのバトルシーンの山下将人さん作画。ケレン味溢れる動きと派手なエフェクトが最高。

第1部でも思ったが銃器などのSEが凄く良いね。リアルというか生理的にかなり快感を感じる音。

その他としてはキャスト陣に池田さんや鵜飼さんや榊原さん玄田さんといったガンダムキャスト勢揃いだったのがファンとしては嬉しかった。

ハードな本格的なSF・ロボ・アクションものをやりたかった。 ダロスは初めての企画で張り切ったが監督を師匠と共同監督になりスタートから消耗して絵に描いたように最悪。 演出方針が一致せずこうしろと言えば従うんだろうけど同じ監督として言いたくない。微妙な関係になった。 だから相手がいないときに勝手にやって師匠がトイレにいってるあいだにカット袋のメモを消したりした。 師匠はオーソドックスな演出スタイルでガンダム的な方向性で花のあるキャラを立ててドラマで見せる方向。 自分はドラマでなく映画「アルジェの戦い」をモデルにドキュメンタリータッチで映画を作りたかったがお互い修正出来なかった。 結果師匠はキャラを立てる派手な色作り、自分のはリアリズムを押し出した色になり全然違った。 ただ今までになかった戦闘・群像描写の出来には満足し結構やれた手応え。 今と変わってなく物量・物理的な暴力で見えてくる世界観。 作品としては気に入ってたがバランスが悪い奇妙な作品もなった。

次回はうる星やつらのTVシリーズ4本。 これは見る予定はなかったり。

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2007年08月06日(月)

[アニメ » その他] とことん!押井守 第一夜

何故か突然NHKで押井祭り。 NHKって結構ちょくちょくと押井作品流してるよね。製作にファンでも居るのかな。

第一回目は1995年公開作品の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」 既に何度も放映されてる作品だけど自分は見たのは3回目ぐらい。

スタジオインタビューでの押井さんの話が興味深かった。

なるほどなぁと思いつつ見たけどやっぱりどうにも肌に合わない作品なんだよなぁ。 ハードタッチで荒涼たる雰囲気と禅問答的なシナリオは苦手って訳じゃないんだけど。 う~ん未だに何がウケてるのか分からんかったり。

押井作品ではやはり劇パト1・2とビューティフル・ドリーマーと原作・脚本のみだけど人狼が好きだな。

人気作品ランキングは劇パト2作と攻殻強しという事でまぁ予想通り。 御先祖様万々歳が入ってたのがサプライズだったなぁw。

それにしてもゲストの国生さんは以前の夜話でも思ったけど意外とマニアックだ。

他の押井さんトークも面白かった。あやふやながら適当に掻い摘んで紹介。

海外から高評価でも甘い夢は来ず、向こうの人らとはテンポや思考が会わないから文句言われながらも日本で作るのが一番。 続編ものは冒険して違う種類の映画を作る。 引っ掛かりを持たせて一回見ただけではそう簡単に分からないように作る。 親子2代で楽しめる程長く作り続けて50代にファンですと言われてショック。

各作品の話では、

劇パトは執着がなく苦労した記憶もなくロケハンや取材で駆けずり回った劇パト2が一番楽しい思い出。 天使のたまごは9割方予感で作り今でも分からないしまだ終わっていない。 御先祖様は酔っぱらった時に見る。 アヴァロンは絵的に気持ちよくて自分が見たいものが自然に出せた。

ヲタwとの質問コーナーも。

気分展開の方法という問いには違う仕事をして解消。 最近は体を改造してサイボーグになりたいから手始めに空手を始めた。 体が変わると生き方も変わる。

ご自身の恋愛観という問いにはSFとアクションしか映画は見ない。 恋愛は自分の身を滅ぼし不幸になる確率が高い。 自分より好きになるところがあればそれが恋愛。

まとめ。

映画は色々な見方が出来て何が面白いかは自分で決める。 好きになる理由はいらない。それが分かればその作品は卒業。 分からないけど見たくなる楽しさとそれを卒業する事も大事。

過去の作品はあくまでも終わった作品なんだしこれから作るものに興味を持ってほしい。 今回特集してくれて監督として自分の作品は生きてる事を実感出来た。


こんなに濃いんなら録画して保存しとけば良かったなぁ。

次回以降は取り敢えずまだ見てない「DALLOS」や「天使のたまご」と初期TVシリーズ物は必ず見るつもり。 あと「押井守自作を語る」は単独インタビューかな。こちらも楽しみ。 「アヴァロン」や「イノセンス」はまぁ気力が沸いたら・・・。

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