Abandoned Well
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2007年08月08日(水)
[アニメ » その他] とことん!押井守 第三夜
押井祭り第三夜。 今回はうる星やつらTVシリーズの人気回の投票結果から上位4本を放映。
- 1983年作第78回第101話 「みじめ! 愛とさすらいの母!?」
その中ではこの回が押井節全開で一番面白く見れたな。 前々から噂で凄いとは聞いてたけどここまでぶっ飛んでたとは。こんなベタなサブタイからは流石に想像付かないわこれは。 当時に2chとかあったらスレが阿鼻叫喚どころじゃない状態だったろうなw。
自分が誰でここは何処なのか。虚構と虚構が錯綜し醒める事のない夢。 ビューティフル・ドリーマーの土台となった回なんだろうか。 メインがあたるやラムじゃなく敢えてあたる母ってのが押井さんのセンスを感じるな。 投げっぱなしなオチも突き放した感があって良い。
以下はいつものようにインタビューを掻い摘んで。しかし罵詈雑言が一時間入ったカセットとかカッター入り封筒とか正気じゃないな。 今のようなネット上で意見交換の場が無かったから直接行動に出ざるおえなかったんだろうけどしかしカッター入りとかもはや脅迫まがいの犯罪。 こんな過激ぶりに比べるとブログ炎上とか可愛いもんだ。
原作は面白いと思ったが気に入りはしなかった。 ラムには女の願望が強く出てる。 恋人同士では対等でも結婚してしまえば誰かの奥さんでしかない。 あたるとラムの関係は本当の恋人にならない事で成立しててなった時点で完結。 だから上手くいきそうになると浮気と邪魔がはいる。 レーゾン・デートル(存在意義)男が愛してると言えばその言葉から女は逃れず拒否すれば関係は終わり受け入れれば彼のものになるしかない 延々とすれ違うドラマがこの作品の本質。 ただそれは女のロジックで男の監督がそれをやるとモチベーションがあがらない。
演出になった以上は多少問題があってもそれは後から考えればよくとにかく監督としてシリーズをコントロールしたかった。まず初めてみること。
女のロジックで貫かれたドラマをどう演出するかでもがいていてやりながら考えキャラも手探り状態。 反応は良く言えば賛否両論ではっきりいえば袋叩きで高橋留美子ファンの90%以上が敵で非難囂々の嵐。 脅迫状や罵詈雑言が1時間詰まったカセットやカッターで縁取りされた手紙が毎日来たが基本的にそれは無視して自分がやりたいようにやった。 最初の2クールは周りから原作と違いすぎるもっとファンタスティックにと言われて相当揉めてた。 自分のやり方はあまりにパワフルで暴力的過ぎた。なぜなら女ロジックにもがいてたので過剰になり戦闘的にならざるえなかった。
展開期はあたるとラムのクリスマスの話の第10回第19「ときめきの聖夜」(前編)・第20話(後編)。 そうゆうつもりがなくサラッと何となくやって演出的に試してみただけだったが意外にもそれが大受けした。 要するにそうゆうことか、甘酸っぱいことをやれば喜ばれる、こんな事で良かったのかそうだったのと。 本当はドタバタをやるつもりだけだったが何も考えずフッと力抜けてやりたい事やった瞬間に何かに触れた。
ただその路線では破滅しあっという間に終わる。相思相愛カップルは描きようがない。 客の望むことは分かったけどそれを実践してしまうとシリーズが破滅する。
放送から半年経って何でもやれると噂を聞きつけ色々な暴れたいアニメーターが集まってきた。 これは良かった事で作品にバラエティさが出てアニメとして表現の幅が出た。 彼らにはやりたいようにさせて毎回何が出てくるか分からない面白さが出てきてお陰で後半は演出で考え込む状況じゃなくなった。
ある回はパニック映画だったりと話数毎に映画の種類を変えた。 昔見た記憶の映画を混ぜ合わせて見立てで作る事によりキャラが色々な側面を演じ始めた。 同じキャラだけど色々な役を演じさせこれまで語られてなかったキャラにスポットを当てた。 あたる母は面白い女だと思い普通の主婦で何か出来ないかと思い作ったのが第78回第101話 「みじめ! 愛とさすらいの母!?」。 これは二度目のエポックだったが当然怒られてしまい不条理物としてやりすぎたが当時としては面白ければなんでもいいと思いやった。 呼び出し喰らい怒られ二度とやるな話の辻妻は合わせろと言われた。 これを上手くやると違うものが出来るかもと映画に持ち越された。 TVシリーズとしてはあれが限界で表現を緻密にする以外にインパクト持ちようがなくやるとすれば映画。
メガネは監督にとって一番都合のいい便利なキャラでラムのファンでありあたるのように背負ってるものが無いフリーなキャラで何でも出来た。 出来合のキャラじゃないから自由にやれてメガネに目を付けたのが一つの突破口になった。 パワフル表現するうえでのメガネ。
最初は只のピエロみたいな男と思ってたあたるはもしかしてこいつは利口なんではと思い段々好きになった。 あたるはラムを嫌いじゃない独占される事を嫌っててどこまでが本気の浮気かでその辺のバランスを探ってんではないか。実はかなり出来てる男なんではないかと想像。 メガネらのシンプルで分かりやすいキャラと違いあたるは以外と得体の知れないとこがあると考えそう思うようになってから面白くなってきた
次回は映画「うる星やつら オンリー・ユー」。 これはまぁパスかな。
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