Abandoned Well

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2007年08月09日(木)

[アニメ » その他] とことん!押井守 第四夜

押井祭り第四夜。 いやぁマジでこんなに面白い企画になるとは。 NHKには是非、とことん!富野由悠季やとことん!細田守やとことん!庵野秀明やとことん!佐藤順一とかやって貰いたい。

オンリー・ユーは以前BSで2度ぐらいみたんでまぁ今更感想もなく。 ハンマーでの殴りあいやイケメン大脱走はいつ見ても絵的に面白い。

確かにインタビューの通りTV的でありファンサービス的な映画だったなぁと思う。 やはり押井色濃厚なビューティフルドリーマーが断然好きだ。


映画を公開する事が最大目標だった。 大概の監督のデビュー作は客観性が持てず失敗するがオンリーユーもその典型。 逆に成功した場合の後々の不幸の方がたちが悪い。

オンリー・ユーは自分なりの映画になってなくあくまでもTVの拡大版。 リッチな作りだがTVと変わらず映画との決定的な違いを実現出来ずそれは相当悩んだ。 要するにイベントムービー的でファンの為の作品だった。 全ての売れる要素が揃ってたのが逆に駄目だった。そうゆうのは概ね失敗する 実質4ヶ月で作ってスタッフは倒れるまで頑張ったけどできあがりのイメージは違う。

あたるとラムのラブストーリーはお互い長い付き合いの為成立しない。 二人の間に挟むボリュームを増やしインフレな艦隊決戦とか余計なものを一杯入れた。 個々のシュチュエーションはギャグのためのギャグでそれ自体間で挟んだ何かでしかなくボリュームを増やしたところで設計が何もない。 美味しい団子を一個一個串に刺しても映画にならない。

初号試写が終わり師匠の鳥海監督から勢いがあって楽しかったと言われた。 最初に第一声を発した人間の一声で流れが決まり良かったと言われるとそうゆう風な空気になってしまう。 その流れを作ってくれた鳥海監督には未だに感謝してる。 自身駄目なのが一番よく分かってたから師匠に救われた。

特定の誰かのパトスを感じられないものはどんなに出来が良くても映画じゃない。 伝えたい事が感じられないと映画じゃなく特定の個人の顔が見えないといけない。 監督は誰に何と言われようとやりたい事をやらないといけない。 周囲の説得に耐えて作ったものだけが映画であり映画作りとは基本的にスタッフや客を説得するもの。 非難囂々になろうが監督が映画に責任を持ちとにかく「映画」に仕上げる。 自分が信じられるものだけ描く。

映画監督として第一作なのでオンリーユーは特別な作品であり続ける。芸はなかったが思い切りと勢いはあって若かったからやれた。


世界観を逸脱しても自分が描きたかったものだけを作った。

話としてひらめいたのはTVシリーズの第101話のあたるの母話。 作業としてはやる気も十分あり現場も応えてくれたし自分の願望を描くのだから楽しくて仕方なかった。

映画は妄想を形にすることであり自分にとって妄想とは現実と同じかそれ以上に信じられるもの。映画はそうゆうものだと自覚した。 高校の頃から妄想し続け思い描いた世界、人の居ない町や夜の電車の不思議な雰囲気などのシュチュエーションを総動員した。 あとは映画の落としどころさえ考えればよくて作ることにおいては失敗するわけがない。 公開してウケれば万々歳、コケたら責任取ろうと思ったが結果はオンリー・ユーと同じ成績。

好きにやっていいんだと世の中舐めてしまいイケイケドンドンになったがそれは大間違いだった。


次回の目玉は「天使のたまご」。これは必ず見る。 ムシウタとバッカーノと思い切り被るんでこちらはBS内蔵ビデオの方で録画だな。

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