Abandoned Well
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2007年08月19日(日)
[音楽 » テレビ] 最近見たクラシックコンサート放送から
PMFオーケストラ 2007 コンサート
毎年恒例のパシフィック・ミュージック・フェスティバルの公演の放送をNHK BS-hiで見た。 今年はゲスト指揮者にリッカルド・ムーティ迎えてとは中々豪勢。 スカラも辞めてるし今は暇だからかな。 次はベタにメータかバレンボイムあたりが来そうだけどどうだろ。
前菜はヴェルディの「運命の力」。この辺は流石お手の物。 2曲目のモーツァルトのオーボエ協奏曲はもしかしてのだめを意識しての選曲かw んなわけないだろうけどソロのガブリエルのオーボエは今ひとつ趣味ではなかった。 メインプロのシューベルトのグレイトはムーティらしい力強く堅牢な造形が印象的。 横の流れではなく縦でカチッカチッ合わせてる感じで演奏する方としてはああゆうのはやりやすいんだろうか。 アンコールはヨーゼフ・シュトラウスの「天体の音楽」これが一番良かったって言うのはなしかなw



どこのイタリアマフィアだよww。 メガネ効果もあって年々貫禄が付いてきてるよなぁ。
学生+プロ数名の混成オケだけど流石世界から集まってきただけあって アンサンブルもしっかりしてるし技術的には何ら問題なく安心して聴けるレベルってのが凄い。
PMFのアーティスト紹介のインターナショナル欄見ると やたらフィラデルフィア管からの参加が多いけどもしかしてかつてのボスのムーティを募ってとか? グレイトでのフルートトップは多分フィラデルフィアの人だと思う。
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団 演奏会 2006
続けて去年に行われたパーヴォ・ヤルヴィ指揮カンマー・フィルの演奏をBS-hiで見たよ。
曲目は去年行われたベートーヴェン交響曲チクルスから1、2、3番。 話題となった全曲チクルスだけどなるほど確かにこれは素晴らしい。 生命力に満ち溢れ緩急自在でまさにその場で音楽が生まれてるかのような愉悦感。 パーヴォの足音踏みならしながら跳ねるような指揮ぶりにかじりついていくオケが印象的で 今最も幸福な関係にあるんだなと伺わさせられたのも良かった。

1、2番も勿論素晴らしかったが 特に3番のエロイカが良かった。パーヴォのフレッシュな息吹で自分にとって冗長なこの曲が初めて退屈せず聴き通せたな。
アンコールはシベリウスの「悲しきワルツ」。 ベートーヴェン尽くしのプロに場違いな感じだけどクールダウンっていう意味合いかな。 一糸乱れぬ弦セクションが素晴らしい。 パーヴォとカンマー・フィルでシベリウスの交響曲聴きたくなったな~。

2007年08月04日(土)
[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

- モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲K.299/協奏交響曲K.297b
- ジョセッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団
木管メインのモーツァルトの協奏曲2題。 夏のあっつい夜はモーツァルトやハイドンなどといった古典派の爽やかな音楽がうってつけだね。
フルートが嫌いながらも素人演奏家の為に作ったというフルートとハープの協奏曲。典雅で上質なサロン風な音楽の心地良さ。 天上的な響きの第2楽章はさながら天使達の歌のよう。 モーツァルトの自筆でない為に偽作とされてる木管の為の協奏交響曲。 確かに第3楽章はモーツァルトにしては霊感を感じないが第1、2は紛れもなくモーツァルトの音楽と感じる素晴らしさ。 特にオーボエやホルンで奏でられる第2主題の旋律は鳥肌物の甘美さにうっとり。
これを指揮するは2001年アイーダを指揮中に心筋梗塞で倒れ壮絶な死を迎えたシノーポリ率いるフィルハーモニア管弦楽団。 録音場所の教会の豊かな残響と古楽が主流となった今日では見られない古き良き大編成によるモーツァルト。 ここでは持ち前の分析力で細部を緻密に磨き上げながらイタリア的な明朗さに満ちたモーツァルト像を提示。
シノーポリというと代表盤はマーラーやR.シュトラウスといったロマン派だけど こういった古典派にもオーソドックスな解釈ながらいかんなくその明晰な手腕を発揮。 こんな立派な出来ならモーツァルトやベートーヴェンの交響曲をもっと早く録音してくれればと、いつものたらればが口に出てしまう。
クレンペラー時代からフィルハーモニア管は木管群が際立って上手いけど ここでも特にオーボエを中心に大好演。潤いのある伸びやかな響きに惚れ惚れ。
2007年08月02日(木)
[音楽 » テレビ] 最近見たTVから
NHKのBS2で放映されたリヒテルの演奏家としての生涯を年代順に追っていった 1997年フランス制作のドキュメンタリーを見た。

これは素晴らしかった。 リヒテルのプライベート姿や偉大な作曲家達や演奏家達の映像が続出でそれだけでも鼻血ものだが リヒテルのインタビューがこれまた痛快で面白くあっという間の2時間半。
興味深かったところは挙げると切りがないけど その中でもカラヤンとの共演話が抱腹絶倒ものだったな。

掻い摘んで少し紹介。
リヒテル曰くカラヤンと録音したチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2楽章では キューを出してほしいところで出してくれずとんでもない間違いが出来た。 自分の美学の為にやりたくない事をやりたくなかったと。
ロストロポーヴィチとオイストラフとで録音したベートーヴェンの3重協奏曲は酷いもので表面的な演奏で不満だった。 オイストラフは出来にがっかりしロストロは逆に目立つ事しか考えずこの曲の解釈を間違えているカラヤンの言いなりだった。 特に第2楽章は遅すぎた。
そしてカラヤン曰く「もう十分だ切り上げよう、写真撮影という大事な仕事が待っている。」 出来上がった写真は悪趣味でカラヤンは格好付け残り3人は間抜けな作り笑い。

リヒテル曰く「私はドイツ人だ」カラヤン曰く「なら私は中国人だ」と。
まさに死人に口なしという事もありバッサリ。 カラヤンは大好きだがぶっちゃけ過ぎて可笑しかったなぁ。
他の逸話としては、
第1部では、 ネイガウスとの師弟関係やウィーンでの初リサイタル評の伝説は終わった、プロコフェエフは危険な男と言い、 ケンカで指を折り一回だけ指揮し満足な出来だったが指揮には分析と権力という嫌いな要素がある為二度と振らなかったり、 バッハは精神衛生に良いと言い、スターリンの葬儀での突然のショパンの葬送行進曲に呆れたり・・・。
第2部では、 ミュンシュやオーマンディとの楽しい一時やグールドのリヒテル評、思わぬ成功のソ連大使館でのピアノリサイタル、 照明は暗くし聴衆は顔を手を見る必要はない、ちゃんとしたピアノを選べたか逆に気になるから決して選ばず、 スペインの曲は道化師の朝の歌で十分、オイストラフの腹と脚を見ろ、 ガブリーロフは謙虚になれ、いつも新鮮なハイドンを敬愛しモーツァルトの曲は何故かすぐ忘れ弾きこなす鍵はいまだ見つからず・・・。
偉人映像としてはブリテンとの共演やショスタコーヴィチ、プロコフェエフ、グートマン、カガン、ディースカウのリハ風景などが 神映像過ぎて大興奮。 こうしてみると旧ソ連はほんとカリスマ的演奏家の宝庫だったんだよなぁ。
久々に心底見て良かったNHKよありがとうと思えたドキュメンタリー番組だった。
今後のNHKでは9月のドゥダメルのベネズエラやシャイーのシューマン、パーヴォのベートーヴェン、ザルツブルク音楽祭のオペラなどが楽しみかな。
2007年07月31日(火)
[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から
暑いね、いや夏なんだから当たり前だけど。 うちでは音楽は住居問題もありヘッドホンオンリー。だからこの時期は数十分装着してるだけで耳が蒸れ蒸れで厳しい。 おまけにクーラーがないから蒸し風呂状態部屋でとてもとても集中して聞けれないという・・・。 まずまず快適に聞けるのは気温が下がる深夜と朝方ぐらいか。 クーラーも欲しいが大音量でも音漏れしない部屋が欲しいなぁ・・・。
そうゆう訳で未聴CDが溜まる一方。今回のCDも例の如くオクで入手したもの。

- ベルリオーズ:幻想交響曲作品14
- パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ交響楽団
失恋した1人の芸術家が人生に失望し薬漬けとなり発狂し果てていく・・・。 古典派からロマン派への橋渡しとなった音楽史でも最重要な曲。
指揮するは今や飛ぶ鳥を落とす勢いの次代を担う若き巨匠パーヴォ・ヤルヴィ。 このCDに収められた演奏は2000年のものでまだ後の手兵シンシナティ交響楽団音楽監督就任1年前。 とはいえ既に同オケとの相性の良さが演奏からも如実に伝わってきてこのコンビの成功が早々に約束されていたかの様だ。
演奏はとにかくパーヴォの設計の巧さと表情付けのセンスの良さが見事。 緻密・丁寧で解釈的にもやれる事をやり尽くした感。散々聴いた幻想交響曲が実に新鮮に響く。 もう少し踏み込んだ熱さやパッションが特に終楽章では欲しいところだけど 逆にこの落ち着いた表現がこの曲の革新性を浮かび上がらせる感じだ。
第1楽章はリピート。 そしてワルツの第2楽章ではコルネット使用が嬉しい。 一度コルネット付きを聴いてしまうと無い版の演奏は画竜点睛を欠くというか物足りないんだよね。 自分の持ってるCDの中ではドホナーニ、メータ、コリン・デイヴィス、アバドがコルネット付きだったと思う。
そしてこの曲の目玉?でもある地獄の鐘が鳴り響く場面ではチューブラーベルではなく実際の鐘を使用。 音色的に教会の鐘を収録したんだろうか。低い音程でゴ~ンと響き渡って実に雰囲気満点。 今現在幻想交響曲は数十種類ぐらい持ってるけど (アバド、ドホナーニ、ブーレーズ、ヤンソンス、コリン・デイヴィス(4種)、デュトワ、カラヤン、メータ、ミュンシュ、パレー、ガーディナー、ノリントン) このパーヴォ盤が一番理想的な響きだなぁ。次点はアバド盤の広島の鐘か。
録音は優秀録音で名を馳せるテラークレーベル。 先に挙げた鐘の響き、生々しい金管の音、ホールトーン豊かな臨場感溢れるサウンド感といい聴いていて実に心地良い。
カップリングのロミオとジュリエット~愛の情景も名演で幻想交響曲共々純音楽的演奏の最右翼としてお勧めしたい1枚。
2007年06月15日(金)
[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

- ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
- アンネ=ゾフィー・ムター/ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
これはジャケットが良い。 このジャケットのが欲しいが為にリマスタ済みのブラームスのドッペルコンチェルトとのカップリングのを持ってるのにわざわざ初期輸入盤をオクで入手したというw。 カラヤンの柔和な表情とムターのはにかんだ表情。なんだかお爺さんと孫娘みたいでとても微笑ましいんだよね。 最近のムターは色物路線というかヴィジュアル方面へ行ってしまった感があるんでこの頃の初々しさは懐かしいな。
演奏はカラヤンの厚化粧に決して引けを取らない18歳のうら若き乙女の貫禄に圧倒。 オケの提示部が終わった後の情熱的なヴァイオリンによる導入はムター盤が一番痺れる。 ムターのヴァイオリンはまさに変幻自在。表現したくて仕方ないってのが如実に伝わってくる生きの良さ。 カラヤンもこれに刺激されたのかいつにも増して若々しくアグレッシブ。アダージョのコッホのオーボエも豊かな音色が美しい。
2007年06月11日(月)
[音楽 » テレビ] 最近見たTVから
BS-hiでフランツ・ウェルザー=メスト指揮クリーヴランド管弦楽団による2006年のコンサート映像を見た。
曲目はブルックナーの9つの交響曲でも個人的に一番好きな5番ってのが嬉しい。 おまけにブルックナーゆかりのザンクト・フローリアンでの演奏ってのが雰囲気を盛り上げる。

やっぱクリーヴランド管はめちゃ巧かったな~。 このオケ独自の均質なバランス感覚とノーブルなサウンドが実に良い。 そういやトランペットはロータリーだった。アメオケはピストンという先入観があったからちょっと意外。 それと殆ど映らなかったけど2006年にチューバ奏者として入団した杉山康人氏を確認。 いやはやこんなスーパーオケで吹いてるんだから凄い。同じ日本人として誇らしい。

メストのブルックナーといえば爆演のロンドン・フィルとのライブ録音のEMI盤が記憶に新しいところ。 あれも凄かったけど今回のはあれから年月も経ちオケも技量が上がった事もあって一層解釈に磨きが掛かった印象。 ちょっと最後の方はメスト自身がバテ気味だった気がするけどw。

終演後はフライング気味にドッと歓声ではなく静かな沸き上がり。流石どこかの国とは違う。

2007年06月08日(金)
[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

- ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調作品43
- ワレリー・ゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管弦楽団
う~ん籠もった様な音響でダイナミックレンジ不足。 例の高速フーガは燃焼度満点だが録音のせいか迫力不足でどうにも燃え切れない。 ゲルギーの解釈は都会的な洗練さでスマートなもの。 ロシアコンビだからってアクの強いもの期待してるとはぐらかされる。 ただ優等生的というか小さく纏まり過ぎかなぁ。もう少しこの曲ならではの尖ったとこを感じさせて欲しかった。 第1楽章コーダや終楽章など今まで聴いた事ないフレーズが出てくるとこはきちんと研究した跡が垣間見れて良かったけど。 どちらかというと動の部分よりは静の部分に緻密さがあって印象深かったかな。 マリンスキー管は音色に魅力はないけど安定して巧い。
それにしてもジャケット写真の白目みたいな焦点の定まってない目が怖いw。
やはり4番ベストはチョン&フィラデルフィアかプレヴィン&シカゴだな。
2007年06月02日(土)
[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

- ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調作36&交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
- ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団
1960年代~70年代の収録。この時期のドイツのオケの音色は良い。 弦の芳醇な香りが漂ってきそうな音の豊かさとしなやかさ。
まずは小粒でキリリと光る2番。クーベリックはのっけから熱い。 主部に入るといきなり気合いの足音踏みまくりにオケ共々聴いてるこっちまでボルテージが上がる。 ラルゲットの晴朗さ、スケルツォの快活さ、そして終楽章コーダは期待通りの白熱ぶりでやんややんやの大喝采。 リピートは第1楽章のみ実施。
9つの交響曲では一番好きな第6番「田園」。 小鳥たちがさえずるまどろんだ第2楽章、田園交響曲版歓喜の歌的な終楽章が特に大好きでいつも幸福な気分にさせられる。 同曲はジュリーニとロスフィルが至高の名演だがクーベリック&バイエルンも十分期待に応えてくれた。 まさに小川のほとりの情景が目に浮かぶかのような雰囲気溢れる演奏でそれでいて細部の克明さも忘れない丁寧な仕事ぶり。 特にここでは木管群の愉悦感ある演奏が光り、しなやかな弦と混ざり天上的なハーモニー。 ほんといつまでも続いて欲しいと思わせられる・・・。 スケルツォはのどかな田園風景を経てアレグロはいつもの荒れ狂うクーベリック。 耳をつんざくトランペット、轟くティンパニ。悲鳴を上げる木管。まさに嵐。 そして自然に感謝の時の終楽章。冒頭から弦の暖かい歌に感動。終わりまで至福は続きまさにブラボー。 田園だけ終演後の拍手は何故かカット。
いやはやバイエルン放送響という最強のオケのポテンシャルの凄さを改めて実感。 ライブで日頃こんな凄い演奏ばっかやってるんだからこのコンビは凄い。
録音は2番の方はオンマイク気味ながら十分明瞭で迫力ある音圧を感じられる良好なもの。 田園の方はややドライながらヘラクレスザールの豊かなホールトーンを感じられる素晴らしい録音。
2007年05月26日(土)
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- ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」/シベリウス:交響曲第7番ハ長調作品105
- ゲオルグ・ティントナー指揮ノヴァ・スコシア交響楽団
一気に蒸し暑くなってきたな。夏場はバテてすっかり音楽聴く気力が失せるので今の内に未聴盤を消化。
オケの規模のせいか響きが室内楽的なクリアさでとても見通しが良い。爽やかな聴き心地はこの時期にぴったり。 そのオケも知名度が低いしでどうかなと思ってたけど全く杞憂。 滅茶巧いというわけでもないけど技術的にしっかりしてて十分安心して聞ける。
まずシベリウスの交響曲。これは大変な名演。ティントナーが亡くなった91年収録という事でまさに白鳥の歌に相応しい。 孤高の巨匠が最後に辿り着いた澄み切った境地が現れた演奏という感じだろうか。 特に冒頭弦で織りなされる楽想での厳かで祈りに似た表現は感動的で恍惚とさせられた。弦セクションの繊細な響きも美しい。 その後も悠然としたテンポでじっくり腰の据わった演奏。実に素晴らしい。
もう一方のエロイカはシベリウス同様に奇を衒ったとこがない堅実で落ち着いた秀演。 やや腰が軽いけどこの曲にありがちな重苦しい演奏よりは断然良い。第1楽章コーダでのトランペットの処理は途中で落とすタイプ。
オケは1st、2ndヴァイオリンが左右に分かれる両翼配置スタイル。 録音はやや薄手ながらホールトーンも適度に感じられて良好。 ライブ収録の故観客ノイズが若干聞こえるけどさして支障にならず。終演後の拍手はあり。
2007年04月29日(日)
[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

- チャイコフスキー:「白鳥の湖」「眠りの森の美女」抜粋/「くるみ割り人形」組曲
- ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
今回は指揮者ロストロポーヴィチを追悼として聴いた。 まず1970年代後半にベルリン・フィルを振ったチャイコフスキーの3大バレエ音楽。 この頃はカラヤン以外でベルリン・フィルと録音させて貰えたのはクーベリックやベームぐらいなんじゃないだろうかな。
まず録音がやたら良い。 この時代のDG録音としては最高峰の出来なんじゃないかと。 音が鮮明でシャープ。 金管の鳴りが生々しくティンパニや大太鼓など低音の伸びも良好で腹にズシッとくるぐらい。
演奏はベルリン・フィルの重厚でダイナミックな響きに支えられて ロストロのロシア的濃厚さのロマンティズムでかなりこってりとした仕上がり。 粘着質な歌い回しなどかなりロストロ臭のある演奏なんで聴く人を選ぶだろうけど 聴き応えのある演奏という事確かで同曲の名演の最右翼の一つに挙げられるんではないだろうかと思う。 個人的にもカラヤンの引っかかりのない演奏よりはロストロ盤をよく引っ張り出して聴いてるな。
しかし抜粋物はやはり物足りない。せめてくるみ割り人形の全曲盤を残して欲しかったな。
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