Abandoned Well

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2009年04月25日(土)

[音楽 » CD] 最近買ったCDから - シャイーのワーグナー序曲集

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軽い。ドイツ音楽のドの字も聞こえてこないほどアッケラカンとしていて軽い。 これほど自分のイタリアキャラで押し通してくれると天晴れ。ガチガチなドイツ音楽だからといって深刻ぶったりしない分潔い。 イタリア人らしくどのフレーズもよく歌うが特に木管を埋没させず際立たせてるのが耳に新鮮。

個人的には「タンホイザー」がバッカナール付きなのが嬉しい。 バリ版で通して録音してくれてるのは持ってる中ではカラヤンぐらい。 カラヤン(EMI盤)の絢爛豪華でゲルマン魂が燃えたぎる演奏かシャイーの等身大で歌心に満ちた演奏か。 対極だがどちらも魅力的な演奏だ。

古い埃を取り払い都会的洗練さでリビルドさせたシャイーのワーグナー。 シャイーの性格が諸に表れたこの演奏は妙に憎めない。 と同時に自分の思い通りにオケに表現を徹底させたシャイーのその類い希な指揮技術に感嘆してしまう。

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2009年04月22日(水)

[音楽 » CD] 最近買ったCDから - エリーヌ・グリモーのバッハ トランスクライブド

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平均律クラヴィーア曲集がとても良い。 明晰でありながら躍動感溢れるピアノ。 表現がとても雄弁でまさに現代のアクティブな大人の女性が歌うバッハといったところか。

メインディッシュと思われるシャコンヌがこれまた素晴らしい。 自然体でありながらも渾身で弾いていて実に好感。 ツボを抑えた歌い込みも嬉しい。あらかた表現し尽くしたかのようだ。

協奏曲でのオケとの絡みも堂に入ったもの。 アンコール的に最後に配されたパルティータからの一曲の弾きっぷりがチャーミングで実に良い余韻を与えてくれた。

録音はDGだが今回は素晴らしくグリモーのクリアで粒の揃ったタッチを捉えていて不満は全くなかった。

全トラック五つ星な出来映えでここ最近の新譜では出色な1枚だったな。

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2009年04月20日(月)

[音楽 » CD] 最近買ったCDから - ペレーニのドヴォコン

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マイナー臭がするからといって舐めてはいけない。 これぞ知情意三位一体となった希代な名演だったな。 歌うとこは歌い押すとこは押し引くとこは引く。まさに大人のこくのある滋味溢れる演奏といったところ。 重音の扱いも実に効果的だ。

イヴァン・フィッシャーの伴奏はそれを過不足なくサポート。 寄り添うというよりはまさに協奏といった形でお互い丁々発止の絡み合い。 ブタベスト祝祭管は非力で金管などもう少し力強く鳴って欲しいがホルンを初めとした木管群はとても好演していたな。

録音は分解が悪くのっぺりしてるが前回のDG録音よりは酷くなく贅沢言わなければ普通に聴けるレベル。 でもやはりそろそろ再録音して欲しいな。

因みにドヴォコンの以前のベストははデュプレとバレンボイムの夫婦競演盤だが あれは強奏で音が盛大にひび割れるというトチ狂いすぎなEMI録音。 あれさえなければねぇ~。シューマンも確かそうだったか。デュプレが可哀想そうだ。

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2009年04月19日(日)

[音楽 » CD] 最近買ったCDから - ティーレマンのブラームス

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まずモヤが掛かって奥の方でモゴモゴ言ってるような録音に落胆。 ほんとここ最近のDG録音は精彩に欠ける。

引きずるような重々しい音楽運びでティーレマンがどういった方向を目指してるかは明らか。 ただ懐古趣味な演奏に終わらずティーレマン独自の音楽設計の卓越さには目を見張らされたな。 特に終楽章が素晴らしい。 序奏が終わりホルンで例のコラールが奏でられる場面とコラールが終わった後での溜め。 実に効果的で一体これから何が起こるのかという期待感をもたらしこの暗から明という終楽章の楽想にとてもマッチしていた。 そして弦で奏でられる第1主題は詩的な繊細さで魅了。 そこから木管に継がれクレッシェンドして盛り上げていくその自然な高揚感溢れる表現の見事さ。 コーダはこれまで溜めていたものをはき出すかのような伸び伸びとスケール大きく聞かせとてもドラマチックに盛り上げる。 ここまでたっぷりルバートしてくれたらもう何も言うことなしで興奮させられたな。

反面第1楽章は少し考えすぎというか慎重すぎるのかもしれない。反復しているのは嬉しかったけど。 もう少し若者らしい勢いというか覇気を魅せて欲しかったところ。中間楽章はミュンヘン・フィルの美音をたっぷり楽しめた。

一歩間違うとブヨブヨしたふやけた演奏になるところを終始引き締まったティンパニの音に支えられたように思う。 重厚で丹念さが光った演奏といったところだろうか。 これで録音がもう少し明瞭ならとつくづく惜しまれるな。

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2008年12月30日(火)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から - 2つの第九

やはり年の瀬にはベートーヴェンのこの曲が相応しい。というよりこの時にしかこの曲は聴く気分になれないという。

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演奏は1958年のステレオ録音。 まだ巨匠フルトヴェングラーの残り香が残るベルリン・フィルの男性的で重厚なサウンドが魅力的だ。 それと同時に終戦からまだ13年しか経ってない頃の演奏という事でそうゆう観点から感慨深くも。 若くして去ったフリッチャイの指揮は颯爽として構成感も抜群で聴いていてとても気持ちがよい。 特に第3楽章の流麗なカンタービレに惹かれる。 大概第3楽章は眠くなるんだがこのフリッチャイの歌には恍惚とさせられいつまでも聴いていたい思いだ。 勿論第1楽章や第2楽章を初めとしたアレグロの激しいところも過不足なくて攻撃的なベルリン・フィルサウンドが聴ける。 カラヤンよりはフルトヴェングラーが蘇ったかのよう。 終楽章はフィッシャー=ディースカウがバリトンで参加してるのが嬉しい。 コーダはフルトヴェングラーみたいなヤケ気味ではなく抑圧を聴かせながらも熱狂させていて丁度良いテンポ。 まさに20世紀を代表する第九の名演だ。

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そして裏第九?とでもいうべきショスタコーヴィチの9番も続けて聴いておく。 やはり自分には頭でっかちで誇大したベートーヴェンの同曲よりコンパクトに言いたい事が纏まったショスタコの方が好きだな。 周囲のショスタコ作の第九に寄せる期待をはぐらかしたようなおちゃらけた雰囲気と皮肉った重苦しさと終楽章のすかしっぷりが最高だ。

フリッチャイ指揮するベルリン放送響の録音は1954年のライブ収録でモノラルながらノイズや歪みもなくとても聴きやすい。 下手なステレオのデジタル録音より良好だ。 解釈も変な癖や過度な感情移入もなくきっちり整然としていて明快。 オケも下手な点はなく安心して曲自体に没入する事が出来る良い名演だ。

この曲が入った2枚組アルバムはモノラルで古い録音ばかりだけど目の覚めるような名演ばかりなのでお勧め。 エロイカは解釈としてはちょっと一般的じゃないけど強靱なガランタ舞曲や唯一のステレオで引き締まった演奏が聴ける魔法使いの弟子、 設計の見事さが光る交響的変奏曲が素晴らしい。

気付いたら丁度1年ぶりのクラシックCDエントリーだったという。

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2007年12月31日(月)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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今年最後の夜はグリモーの吐息と一緒にw。

4番は今ひとつピンとこない曲なんだけどこの演奏では響きがとてもフレッシュで心地良い。 そしていつものグリモーらしく息遣いが聞こえる程の感情を込めた表現が魅力的でこれなら聴き通せる。 特に第2楽章の沈潜とした表現には聴き言ってしまいこの暗い楽章をもっと聴き続けていたいと思う程。 バックのマズア&ニューヨーク・フィルも巷で言われてる程悪くないしね。やっぱ先入観持つと駄目だよなぁ。

ソナタはこれも良演。やはり叙情的な楽章、フレーズでの深い表現が素晴らしい。 女性らしくデリカシーがあって優美。これほど聴かせるのなら早くソナタ全集録音して欲しいものだ。

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2007年12月30日(日)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

ジャケット

久々にCD視聴記。 最近はブラームスの室内楽ばかり聴いてる。昔は見向きもしない分野だったのに段々この渋い世界が分かる歳になったんだろうかなw。 特にピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲が素晴らしい。他もどんどん聴き込んでいきたいところ。

で、今回はベートーヴェンの第九シンフォニー。 年の暮れだからというわけじゃないんだけどやはりこの特別な曲はこの特別な時期が似合う。 てゆうか今ぐらいしか聴く気が起きないんだよね。

残念ながらオケ配置は両翼ではなく通常。メストはクリーヴランドとのブル5でも通常だったかな。 あんまりそういった時代検証的拘りはないのかも。

でいざ聴いてみると中々にパンチの効いた濃密な良い演奏だった。 録音のせいかかなり低音部がズシズシ響いててバスがうねりとなって耳に襲いかかる様は まるでフルトヴェングラーがステレオで蘇ったかのような雰囲気も。 惜しむらくはティンパニが埋没気味でもう少し明瞭に聴こえたら尚よかった。 テンポは快速でグイグイと進んでいく。 解釈は奇を衒ったとこもなく極オーソドックス。まさに正統派なドイツドイツしたベートーヴェンといった具合。 勿論メストらしく所々シャープな踏み込みをみせ現代的な感覚で細部に光を当ててゆく様は流石。 まさに現代21世紀の第九に相応しい演奏となった。 勇壮な第1楽章、リズミカルな第2楽章、清楚な第3楽章、そして祝祭的な終楽章。 一番の聴き処でもある終楽章コーダは期待通りの超速テンポで駆け抜け終演後は観客から一斉にブラボーの嵐。

クリーヴランドの第九というとセルやドホナーニが名演だけどメストもこれに肩を並べれるぐらいの 貫禄を見せた演奏だったな。

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2007年08月04日(土)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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木管メインのモーツァルトの協奏曲2題。 夏のあっつい夜はモーツァルトやハイドンなどといった古典派の爽やかな音楽がうってつけだね。

フルートが嫌いながらも素人演奏家の為に作ったというフルートとハープの協奏曲。典雅で上質なサロン風な音楽の心地良さ。 天上的な響きの第2楽章はさながら天使達の歌のよう。 モーツァルトの自筆でない為に偽作とされてる木管の為の協奏交響曲。 確かに第3楽章はモーツァルトにしては霊感を感じないが第1、2は紛れもなくモーツァルトの音楽と感じる素晴らしさ。 特にオーボエやホルンで奏でられる第2主題の旋律は鳥肌物の甘美さにうっとり。

これを指揮するは2001年アイーダを指揮中に心筋梗塞で倒れ壮絶な死を迎えたシノーポリ率いるフィルハーモニア管弦楽団。 録音場所の教会の豊かな残響と古楽が主流となった今日では見られない古き良き大編成によるモーツァルト。 ここでは持ち前の分析力で細部を緻密に磨き上げながらイタリア的な明朗さに満ちたモーツァルト像を提示。

シノーポリというと代表盤はマーラーやR.シュトラウスといったロマン派だけど こういった古典派にもオーソドックスな解釈ながらいかんなくその明晰な手腕を発揮。 こんな立派な出来ならモーツァルトやベートーヴェンの交響曲をもっと早く録音してくれればと、いつものたらればが口に出てしまう。

クレンペラー時代からフィルハーモニア管は木管群が際立って上手いけど ここでも特にオーボエを中心に大好演。潤いのある伸びやかな響きに惚れ惚れ。

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2007年07月31日(火)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

暑いね、いや夏なんだから当たり前だけど。 うちでは音楽は住居問題もありヘッドホンオンリー。だからこの時期は数十分装着してるだけで耳が蒸れ蒸れで厳しい。 おまけにクーラーがないから蒸し風呂状態部屋でとてもとても集中して聞けれないという・・・。 まずまず快適に聞けるのは気温が下がる深夜と朝方ぐらいか。 クーラーも欲しいが大音量でも音漏れしない部屋が欲しいなぁ・・・。

そうゆう訳で未聴CDが溜まる一方。今回のCDも例の如くオクで入手したもの。

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失恋した1人の芸術家が人生に失望し薬漬けとなり発狂し果てていく・・・。 古典派からロマン派への橋渡しとなった音楽史でも最重要な曲。

指揮するは今や飛ぶ鳥を落とす勢いの次代を担う若き巨匠パーヴォ・ヤルヴィ。 このCDに収められた演奏は2000年のものでまだ後の手兵シンシナティ交響楽団音楽監督就任1年前。 とはいえ既に同オケとの相性の良さが演奏からも如実に伝わってきてこのコンビの成功が早々に約束されていたかの様だ。

演奏はとにかくパーヴォの設計の巧さと表情付けのセンスの良さが見事。 緻密・丁寧で解釈的にもやれる事をやり尽くした感。散々聴いた幻想交響曲が実に新鮮に響く。 もう少し踏み込んだ熱さやパッションが特に終楽章では欲しいところだけど 逆にこの落ち着いた表現がこの曲の革新性を浮かび上がらせる感じだ。

第1楽章はリピート。 そしてワルツの第2楽章ではコルネット使用が嬉しい。 一度コルネット付きを聴いてしまうと無い版の演奏は画竜点睛を欠くというか物足りないんだよね。 自分の持ってるCDの中ではドホナーニ、メータ、コリン・デイヴィス、アバドがコルネット付きだったと思う。

そしてこの曲の目玉?でもある地獄の鐘が鳴り響く場面ではチューブラーベルではなく実際の鐘を使用。 音色的に教会の鐘を収録したんだろうか。低い音程でゴ~ンと響き渡って実に雰囲気満点。 今現在幻想交響曲は数十種類ぐらい持ってるけど (アバド、ドホナーニ、ブーレーズ、ヤンソンス、コリン・デイヴィス(4種)、デュトワ、カラヤン、メータ、ミュンシュ、パレー、ガーディナー、ノリントン) このパーヴォ盤が一番理想的な響きだなぁ。次点はアバド盤の広島の鐘か。

録音は優秀録音で名を馳せるテラークレーベル。 先に挙げた鐘の響き、生々しい金管の音、ホールトーン豊かな臨場感溢れるサウンド感といい聴いていて実に心地良い。

カップリングのロミオとジュリエット~愛の情景も名演で幻想交響曲共々純音楽的演奏の最右翼としてお勧めしたい1枚。

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2007年06月15日(金)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

ジャケット

これはジャケットが良い。 このジャケットのが欲しいが為にリマスタ済みのブラームスのドッペルコンチェルトとのカップリングのを持ってるのにわざわざ初期輸入盤をオクで入手したというw。 カラヤンの柔和な表情とムターのはにかんだ表情。なんだかお爺さんと孫娘みたいでとても微笑ましいんだよね。 最近のムターは色物路線というかヴィジュアル方面へ行ってしまった感があるんでこの頃の初々しさは懐かしいな。

演奏はカラヤンの厚化粧に決して引けを取らない18歳のうら若き乙女の貫禄に圧倒。 オケの提示部が終わった後の情熱的なヴァイオリンによる導入はムター盤が一番痺れる。 ムターのヴァイオリンはまさに変幻自在。表現したくて仕方ないってのが如実に伝わってくる生きの良さ。 カラヤンもこれに刺激されたのかいつにも増して若々しくアグレッシブ。アダージョのコッホのオーボエも豊かな音色が美しい。

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