Abandoned Well
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2007年04月11日(水)
[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

- ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
- ピエール・ブーレーズ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ブル8といえばカラヤン&ウィーン・フィルのデジタル録音。 この超絶的名演を始めに聞いたお陰で中々刷り込みが消えず他の演奏が霞んで聞こえて参ったものだ。
今回例の如く中古で買ったブーレーズ&ウィーン・フィルの録音はそんなもやもやを吹き飛ばす会心の名演で 久々にこの曲をたっぷり味わう事が出来た。
冒頭から弦の刻みの例のブルックナー開始が克明に聞こえ張り詰めた緊張感が漂う。 後半の例の金管のコラールもいたずらに協調したりせず禁欲に処理してるのは流石。 スケルツォでの軽快なリズム感は格別。 アダージョは冒頭の弦のアクセントを協調してるのが効果的。 そしてこの楽章の頂点で打ち鳴らされるシンバルとトライアングルが控えめなのが良いね。 終楽章。金管は抑えめで弦のディテール感を強調。もう少し迫力は欲しいものの コーダはもっとザッハリヒにいくかと思ってたが意外と盛り上げながら締めてくれた。
この曲につきまとう壮麗さや劇的さ大仰しさを殊更出すのではなくあくまでも純音楽的に表現し スケールが小さいながらも普段聞こえない声部、特に終始弦の刻みが聞こえたりとぎっしり情報量の詰まった緻密な演奏だった。 音楽の身振りがコンパクトだからとても明快で聴きやすいのもポイントかな。8番の入門盤として最適だと思う。
教会での録音という事でホールトーンがたっぷり。 神秘さは加味されたけどこの演奏スタイルならではのディテール感が損なわれて ブーレーズの演奏コンセプトとそぐわない感もなきにしもあらず。 ライブではなくスタジオでみっちりやった方が良かったかも。
それにしてもやはりブルックナーにはウィーン・フィルが最高だ。
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