Abandoned Well

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2006年12月27日(水)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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素晴らしい。中古CD代300円でこんな名演を聴けちゃって申し訳ないぐらい。 シューマンはまるで春の陽光を浴びてるかのよう。 アンダの軽やかで滋味溢れるピアノとクーベリックの聴かせ処を抑えた堅実な指揮。 一方のグリーグはアンダのピアノは厳しさを増し指揮もダイナミックさを出す。 冬の北ドイツの鬱蒼とした森を歩いてるかのようだ。 グリーグはやはりルービンシュタインのRCA盤が良いかなと思うがシューマンは今のところこれがベストだな。

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年末だから第九ってわけじゃないよ第2弾。

冒頭からスケールが大きい。ティンパニの強打を伴い猛烈にうねる展開部は圧巻の一言。 フルトヴェングラーがステレオで蘇ったらこうなるんだろうか。 スケルツォはじっくり攻めて慌てず騒がず。決してどんちゃん騒ぎになってない節度さが良い。 第3楽章はゆったりとしたテンポをとり何とも言えない温かみを醸し出しまさに天上的な響き。この楽章では特に充実した内声部と美しく掛け合う木管群が素晴らしい。そして弦のカンタービレの美しさはジュリーニならではだ。 第4楽章は冒頭から金管の引き締まった咆吼にハッとさせられる。 低弦の歌うようなレチタティーヴォは素晴らしく思わず一緒に歌ってしまいそうなほど。 終始立派な造形の音楽が展開していき歓喜の歌以降の深淵な表現、ややゴツゴツしながら適度に白熱したコーダなど聞き所は沢山。

スケールの大きく重厚で彫りが深くフレージング一つ一つに意味合いを感じる、久々に思わず正座して聴かねばと思わせられる素晴らしい第九だった。

録音は合唱が入ると若干割れ気味なとこがあるのは残念。だがジュリーニの素晴らしい演奏記録に傷を塗る程ではない。

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2006年12月24日(日)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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初めてモーツァルトの40・41番交響曲を聴いたのがこのアバド盤。 だから結構思い入れと耳への刷り込みがあって数々の演奏を聴いた今でもこの2大交響曲に関してはアバド&ロンドン盤が座右のCD。 なりよりもK.550ではクラリネット無しの第1版を使ってるってのが良い。 演奏はアバドらしく明晰で流麗。イタリア系指揮者らしい晴朗でしなやかなカンタービレが魅力的。 ロンドン響も絶好調でアバドの棒に的確に付いていってる。特にK.551での艶のある弦セクションに耳を奪われる。 管弦とバランスのとれた優秀録音も素晴らしい。 そしていつもながらK.551の終楽章には高揚感と例えようのない感動が襲ってきて目頭が熱くなる・・・。 間違いなくアバドの最良の録音の一つ。この後ベルリン・フィルやヨーロッパ室内管で再録しなくて正解だった。

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2006年12月23日(土)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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年末だからベートーヴェンの交響曲第9番っていう訳でもなく。

往年の巨匠の名演を聴けるGreat Conductors of the 20th Centuryシリーズからの1枚。

まさに爆速・爆演。剛速球のストレートのような演奏。

のっけからギャンギャン唸る弦、バコバコ叩きつけられるティンパニ。展開部はフルトヴェングラーも吃驚の凄まじい迫力。 スケルツォも何かに追い立てられてるのかと思うほどセカセカしたテンポでグイグイと。トリオでも全く気が休まらない。 緩徐楽章は早めのテンポながらしなやかなカンタービレを聴かせてくれる。分厚くくすんだ響きのボストンの弦セクションの響きが心地良い。 終楽章、低減のレチタティーヴォも晴朗そのもの。少し腰が軽すぎる気がしないでもないが終始賑々しく推移していき例の歓喜の主題での一丸となった合唱はド迫力。 コーダはややアッチェレランド気味にテンポを上げていきやんややんやの大盛り上がりで終了。

カサカサしたドライな録音だけど聞きにくい事もなくむしろ生々しい。

他には、ベルリオーズの序曲「海賊」が切れ味するどくて聴き応えあった。

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2006年12月21日(木)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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折り目正しい演奏にライブらしい熱気

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2006年12月19日(火)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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ムーティらしく快活で構築的な演奏。揺るぎない造形美の中ウィーン・フィルの典雅な響きをたっぷりと満喫。 PHILIPSの録音は素晴らしく癖のないバランスの取れたもの。解釈は変な仕掛けもなくオーソドックスそのもので安心してモーツァルトの世界に浸れる1時間強。ま、悪くいえば面白味のないルーチンワーク的演奏だけど。 リピートはやはり全て実施。この辺はスコアを第1に重んじるムーティらしい。

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全体的な解釈はクレンペラー&フィルハーモニア盤と似た雰囲気かな。 明晰で緻密、純音楽的で奇を衒ったところがなくそれでいて抑えるとこは抑えた感じ。 第3楽章が中でも絶品。冒頭の弦のフレージングからして柔和でしなやか。無味乾燥とよく言われるセルだって歌う事が出来るのだ。 終楽章のソプラノのラスキンも文句付けようのない歌いっぷり。 それとオケがやはり素晴らしい。特にクラリネットとホルンに聴き惚れ。 録音はエピックレーベルなんで平板で乾いた感じ。セルは録音で恵まれないからなぁ。 とはいえ総じて久々に4番で当たりと思えるCDだった。大満足。

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2006年12月14日(木)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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まずK.550。冒頭の例の有名なト短調メロディのディナーミクを大胆につけた歌わせ方からして独特。 そして当時衝撃的と言われたらしい第4楽章展開部は確かにアーノンクールの演奏だと革新的で衝撃的。 ゲネラルパウゼの取り方一つでここまで違って聞こえるとは。 ただ終楽章のリピートはくどい印象を受けどうかなと思うんだが。

K.551も同様のスタイル。 テンポはじっくり遅めにとる事でこの曲の構造美が浮かび上がるよう。 いつもは退屈してしまう第2楽章もアーノンクールだと面白く。 終楽章は彫りの深い表現で疾走するように駆け抜ける。 が、やはりここでも終楽章のリピートあり。どうも勢いが削がれてしまう気がするんだがなぁ。

録音はテルデックらしく癖のない中庸なサウンド。 ただデジタル初期な事もあって特にK.551は少し音が固い気がする。

アーノンクール、常に革新的な解釈を披露してくれて飽きさせないのは流石。 K.550なんか女々しい感じでこの曲の良さが分からなかったんだけど目から鱗な演奏だった。 そして歴史と伝統のあるコンセルトヘボウ管を手兵でもないのにここまで完璧に表現を徹底させてるのも凄い。 相当な統率力とオケからの信頼がないとこうまで出来んだろうなぁ。

そんなこんなで次回へ。

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2006年12月12日(火)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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これも中古、ヤフオクでゲットですよ。

録音は前回のライナーのRCA録音にひけを足らずこちらも凄い。 背景でサーっていうヒスノイズは盛大に鳴ってるがそれを掻き消す程楽器音が凄すぎて気にならないレベル。 各楽器の音は鮮明で生々しくダイレクトに耳に入ってくる感じ。特に金管の刺々しく耳をつんざく様な鳴りっぷりは刺激的。

演奏はドラティらしく明快で率直。何ら奇を衒った小細工もなくスコアをそのまま音化してる感じだな。 もう少し色気があれば尚良いけど曲の性格上こうゆうストレートな音楽作りの方がいいか。

「ペトルーシュカ」も素晴らしかったが「春の祭典」が更に凄い。 特にトッティでの猛烈な音の洪水に恍惚。 オケがさながらMIDIのような正確無比さで演奏してるのも凄い。 これを録音した1950年代後半はまだ初演間もなく現代音楽として見られてて相当な難曲だったろう。

今まではブーレーズの旧録を第一に挙げてたけど作品の性格を如実に表してるのはこのドラティ&ミネアポリス盤かな。 演奏と録音、全てにおいてパーフェクトな内容だった。素晴らしい。

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2006年12月10日(日)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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中古でゲット。 ライナーの同録音は国内盤で持ってるんだけど安かったのを機に音が凄いと噂のxrcd2盤を買ってみた。

ううむ、これは凄い・・・。xrcd2での音の鮮度の余りの良さにまず吃驚。 47年前、1959年のシカゴ・オーケストラルホールでの録音なんだがマジで近年の録音と偽っても分からんと思う。 ブラインドテストしたらあれっショルティってレスピーギ録ってたっけって言う自信がある・・・。 木管など奏者の息遣いが聞こえるほどだし金管も音圧の圧倒的凄さ。いやはや凄いなRCAの録音陣は。

演奏の方は昔からこの曲にはライナー&シカゴを聴き馴染んできたんで安心の名演奏。 特に「ローマの松~アッピア街道の松」での引き締まったリズム感のもと展開されるダイナミックな音楽作りは何度聴いても聴き惚れて興奮。「ローマの噴水」も明快で鮮やか。

良い買い物だった。

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1970年01月01日(木)

[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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大まかなストーリーは、 金欲しさの余り医者の人体実験に協力して頭がおかしくなった男ヴォツェックが 妻マリーの浮気に嫉妬する余り殺してしまい狂乱したヴォツェック自身も池で溺死。 後には二人の子供だけが空しく残ってしまったというお話。

オペラは長いし言葉分からないから敬遠してたけどこれは何故か最後まで飽きずに聴けた。 現代音楽オペラのヴォツェックが初めて聴き通せたオペラってのも相当変わりもんだろうな。 しかもベルクで一番有名なヴァイオリン協奏曲は逆に苦手ってんだから耳がどうかしてるw。 ま、他の一般的な現代音楽と違って道筋が比較的分かり易くオケに色々聴き所も多く歌唱も楽しいし演奏時間も1時間半程度と手頃だし話も深く考えさせられる内容だしである意味ベルク・現代音楽入門に最適なんじゃないかな。 聴き所的には第1幕の大佐の笑い、バンダので行進曲、第2幕の白痴の合唱、第3幕ではfffへの壮大なクレッシェンド2発、 ピアノでのジャズ風なところ等々。

録音はかなり優秀で音が直に生々しく迫ってくる。ライブだけどオケに殆ど傷もなく。恐らく数日間のテイクの繋ぎ合わせ。 舞台上でドタドタという足音や声が左右に揺れるのがライブらしい臨場感があって良い。 アバドの指揮もベルクを得意としているだけあって安心して身を任せていられる。声楽陣も素晴らしく大佐役のツェドニクが特に良い。

しかしほんと言葉の壁を忘れさせてくれるぐらいベルクの紡ぎ出す異様な音楽の世界に戦慄を覚える。 音楽だけでここまで怖さを感じさせてくれるってのも中々ないよなぁ。まさに悪魔の音楽。 ベルクの音楽はどこか20世紀初頭の戦争できな臭いヨーロッパを彷彿させる。退廃的で甘美な旋律とハーモニー。 透徹なシェーンベルク、苦渋のウェーベルンと新ウィーン学派3人だとやはりベルクのロマン的な音楽に惹かれるな。

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[音楽 » CD] 最近聴いた音楽から

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録音は1997年で旧録の方は未聴。

11番。戯けた雰囲気ながら力強く壮麗。全体的にどこかモーツァルト的な柔和さと軽やかさをもってて聴きやすい。

12番。穏やかながらも高貴な主題がめくるめく変奏していく様が圧巻。アンダンテは葬送行進曲で英雄交響曲第2楽章的な沈痛さと高揚感。終楽章は短いながらも快活に閉じる。

21番。 ピアノソナタの有名処では「ワルトシュタイン」が一番好きだ。 最初から終わりまで息つく間もない程に曲想がぎっしり詰まってて暗から明へという構造が交響曲第5番の様なカタルシス。 冒頭の憧れに満ちた様な低音和音連打からやや落ち着いてその後一気に雪崩れ込む箇所が特に格好良くこの曲1番の聴き所。第2楽章の沈み込む雰囲気、第3楽章の晴れ晴れとした明朗さ。どこからどこまでも充実していて何度聞いても飽きることない。

ポリーニの演奏はとにかく燃焼度が高く安定感もあり尚かつライブならではのスリリングさ。 特に21番でみせる猛烈な早さで各フレーズを駆けめぐる様は圧巻で興奮。 文字通りMIDI演奏みたいで一体指が何本あるのやらと。 といっても決して機械的演奏一辺倒にならずどこが余裕のある様が人間味を感じられてここら辺がポリーニの円熟の現れなんだろう。

所々音像が変わってる場面があって編集で継ぎ接ぎしてるのがバレバレなのが惜しい。 どうもDGはデジタル期以降編集が下手なんだよね。

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